日本の工場で返品された単行本が裁断される光景が「精神にくるものがある」と話題に!【台湾人の反応】

漫画家の押切蓮介先生が返品された単行本が処分される工場を見学した際のツイートと写真が台湾でも紹介されていました。もっと本を買うべきか、電子書籍を活用すべきか、話し合う台湾人の反応をまとめました。
古紙再生流通センターを見学《漫画家・押切蓮介先生が感慨深げ…》皆さん、どうか本を買ってください……
欠損のある本や売れ残った本は、その後どうなるのでしょうか? 先日、『ハイスコアガール』『ミスミソウ』などで有名な漫画家・押切蓮介先生が、古紙再生流通センターを見学に行きました。そこでは心血注いで描いた自分の作品も含め、たくさんの本が粉々にされていたのです。皆さんは粉々にされていく本を見て、買った本を大切にしようと思いますか? ただ、こうして粉々にされた本は再生紙としてトイレットペーパー等に生まれ変わるんですよね…。
「先日、講談社が管理する工場に行ってきた。ここには返品や不良品と化した単行本たちが容赦なく裁断される恐るべき場所である」
先日、講談社が管理する工場に行ってきた。ここには返品や不良品と化した単行本たちが容赦なく裁断される恐るべき場所である。けたたましい轟音と共に作家の魂とも言える単行本たちはバラバラにされ、ひとまとめにされ、再利用としてトイレットペーパーになる運命にある。中には己の単行本の存在も。 pic.twitter.com/HKg0rtZYPC
— 押切蓮介 (@rereibara) 2018年2月1日
『ハイスコアガール』や『プピポー!』、『ミスミソウ』等の作者である押切蓮介先生は、大手出版社が管理する古紙再生流通センターへ見学に行きました。そこで作家や漫画家たちが心血を注いで書いた作品が粉々にされる様子を見て恐ろしさを感じたと言います。その中には自分の作品も含まれていました。
梱包され回収を待つ書籍
機械を通した後の様子
作家たちの血と涙の結晶は紙くずに…
リサイクルを待つ裁断された紙くず
2016年に放送された漫画原作ドラマ『重版出来』の第5話でも、リサイクルセンターの様子が放送されました。劇中でも説明されていましたが、出版社も置いておけるスペースが無限にあるわけではないため、こうして定期的に処分せざる得ないのです。
ドラマ『重版出来』第5話で撮影された回収工場
機械に入れられ粉砕されていく様子
劇中で編集者である主人公もこの光景を見て押切先生と同じ感情を抱きます。
「さすがに精神にくるものがありましたが、作家や出版関係の方々は自分の目で一度見るべき光景だと思いました」
売られることも無く裁断を待つ単行本たち。今日も明日もこの工場にたくさんの本達が運ばれてくると言います。さすがに精神にくるものがありましたが、作家や出版関係の方々は自分の目で一度見るべき光景だと思いました。 pic.twitter.com/IPnEj9PLTZ
— 押切蓮介 (@rereibara) 2018年2月1日
(〒ω〒)お願いだから皆さん、本を買ってください〜〜
台湾人の反応
- 寄付するのはどうなんだろう?(日本って公園とかそういう公共の場所を解放して設置した本棚って無いのかな? 図書館は狭いし、普通漫画は置きたがらないよね…)
でも寄付すると、回収できるお金は少し減っちゃうんだよね。だから普通はリサイクルする方法を選ぶ。でなければ…1割引で売るとか? リサイクルで得られるお金よりも1割引で本を売ったほうが回収できるお金も確実に多いよね。反対は多そうだけど。お客さんも1割引きになるまで買わないって事にもなりかねないし…。難しいね。 - 紙のメディアは電子デバイスに圧倒されてるよね
- 売り買いなし。傷つけあいもなし。
- 日本のリサイクルセンターってなんでこんなに綺麗なの!?
- そんなに不思議かな? 日本の大企業は大体5Sか6Sの管理法を実行してるからね。
- いつも買っちゃうんだけど、年末には断捨離しないとね…リサイクルすればまた新しい本も作られるし、一種の循環だと思う。
- わたしは環境保護のために電子書籍を買うようにしてる。
- 本の価値は紙の摩擦の香りとか手触り。でも欠点は場所を取るってこと…。最近は電子書籍が普及してるし、薄いiPadがあれば重い本を持たなくても済む。リアルな紙の本が電子書籍に勝とうとしたら、材質とか立体感を突き詰めていくしかないね…。
- 場所を取るだけじゃなくて、ちゃんと保管しようと思ったらカビとか虫喰いに気をつけないといけないQQ 本がたくさんありすぎることの欠点は湿気のある時期に傷みを防ぐのが難しいってこと。時間を見つけて全部出し入れしなきゃいけないorz 毎回、けたたましい音を立ててやらないといけなくなる。
- 本の価値は書かれている知識。形のないものこそ価値がある。
- 心が痛いね。でも何で値引きして売るんじゃなくて、粉々にする方を選ぶの?
- 売れないものは売れないんだよ。場所を作って積んでおくにもお金がかかるからね。
- 割引を待つ人が出てくるよ。新しい本は余計に売れなくなる。
- 実際、定価では買わない人はいるよね…新しいゲームが1年後に特価で売られるのと一緒。定価で買う人と割引を待つ人と…
- 買った後に売り上げが好調な本は重版されるけど、結局飽和状態になってまた余っちゃうんだよね。市場を見て、印刷しすぎず無駄を減らすのが大事。
- 重版した本もリサイクルの話が出てくるね。
- 電子書籍には紙の書籍の良さはないけど、便利なのは確か…
- もっと電子書籍をオススメすればいい〜
- 『ジョジョ』シリーズを捨てたい人がいたら、私が回収しにいくよ〜ありがとう〜
- 絶対『ハンター×ハンター』をリサイクルに出す人は多いと思うw
- 悲しいことだね…最近は本を買う人も減ってきてるし…でもやっぱり私は本のページをめくる感覚が好きだな。
29 件のコメントがあります
漫画雑誌に再利用されるって発想はないんか
漫画単行本ってのはどれだけ売れたかで印税が決まるのではなく
どれだけ印刷をしたかで印税が決まるんですよ
そりゃね、売れっ子の押切先生は別にいいだろうけど
ギリギリでなんとか食べていけてる多くの漫画家にとっては
例え廃棄されたとしても1冊でも多く印刷して欲しいってのが心情なんですよ
正論を振りかざす時、それで自分は満足できるのかもしれないけど
もしかしたら他の誰かがその正論のしわ寄せで酷い目に合うかもしれないと
少しでも考えていただきたいもんだね
世の中、なぁなぁで済ませているので丸く治まっている事もあると知っていただきたいね
私自身は漫画家でも編集者でもなく出版業界にはまったく無関係な人間だが
とある理由で漫画家の知人は多いのでこういう話を聞くと人事と思えないんですよ
誰に何を言いたいのか分からない、まずその正論を振りかざしているのは誰?
それが業界や作家に脅威になってるの?
あと別に知らなくてもよくね、知らなかったら業界が丸く収まらなくなる?
なんか個人のレベルを超えた巨大なものを相手にコメントしてるの?
同人活動中に知り合った商業作家の愚痴を
そのまま書いてるんじゃないかなw
その通りで、なのでそういうことも含めて作家と出版関係のひとは見ておいたほうがいいということでしょう。
たとえ売れてるとはいえ押切さんだって「1冊でも多く印刷して欲しいってのが心情」だろうし、その横で裁断される本を見て「精神的にくる」のも自然なことだよ。
この両方を思うことはなにも矛盾しない。
注文生産にしよう^^
電子書籍なら電子トイレットペーパーにする必要もないし^^
電子書籍は何らかの理由で禁書扱いされた瞬間に読めなくなるんだよな
スクリーンショットで撮って保管する、とか?
「もっと買って」って売れれば売れるほど木が伐採され、しかも余剰分が増えるってわからんか?
企業は売り切れにだけはしちゃいけないから売り上げより何割か多めに作るんだよ
実物>電子媒体派だけど、無駄とかいう視点で見ると本はヤバい
雑誌とかは年間定期購読制にして販売して、漫画単行本は販売前に立ち読み用見本を本屋に並べてからの完全予約生産にするくらいしか、今のところ解決法を思い付かない。
これをハイスコアガールの作者が言うという荒業
キャラ無断使用で告訴され単行本は全て回収廃棄、大幅修正して刷り直したんだっけ
今は業界風刺漫画も描いてるし、その宣伝含めての話題作りなんだろうね
なかなか賢いな
鈴木みその漫画で読んだな。実際現場に行くと作家は堪えるんだろうねえ。
電子系だった電気使うんだから別に環境に優しくねーよ
紙媒体だってある程度まではむしろ作ったほうがいい
木は必要以上に取らなきゃ勝手に生えてくるんだから
増えすぎて困ってるところもあるんだ
あまり言いたくはないんだが
まず著作権の勉強しましょう先生
どこかの大手出版みたいにウチは大物弁護士抱えてるから問題があっても怖がって訴えてこないでしょw
とかこの業界大手によくある安易な考えに染まっちゃいけませんて
最初に作者やら関係者に配らんと市場にながして最終的に作者やら関係者に配れば良いよね
早く欲しけりゃ買うだろうし良いやん
嫌なら自分で買い取ればいいじゃん
AKBの最初からゴミみたいなCDもどこかでリサイクルされてんのかなー
ベストセラーに成ると取次店から大量の注文が入るが、書店は買取ではないので店頭に沢山の
人気本を並べ欠品が無いようにするが、売れ残りは売れた本と同じ位出版社に戻る事もあり、
人気本を出すと出版社が倒産する事もある。読者が本を買っても廃棄量は減らない。
同じドラマで広告になると言ってたじゃん刷った量が多いと小さな店にも並び目が付きやすくなり何万部とか宣伝文句になると広告の為に出しているだけでしょ
売れない本=面白さ等時代に支持されない本
辞書や辞典ならともかく、漫画や文庫なら各地の図書館に置けないよね
タイトルで気になって見たけど痛くも痒くもない。
作者達は多分保健所で犬が殺処分されるのを想像する時のような気持ちなんかな?
漫画家になったら胸が痛くなるのかねぇ。
新古書の流通は一部で行なわれてるけど、漫画についてはさすがに見たこと無いね。
料理本とかはちょくちょく見かける。
漫画村「しょうがないよね、売れないんだからwww」
発行部数で印税になるんだが、購入者の注文で製本すると困るのは作家なのでは?
売れなかったものを再利用のために裁断してるんだから別になんとも思わないな
必要な人には行き届いてるんだから特に問題もないし、もし必要な人が出てくれば再版すればいいだけで
買って欲しいのなら買いたくなる内容の漫画を書いてください
てかそもそも本を刷り過ぎなのでは
すまんが、特になんとも・・・
これと、書籍が売れないのとはあまり関係ない気がするけど
値崩れする位なら段ボールや週刊少年ジャンプの再生紙にした方がいいって事でしょ?
アメコミみたいに数万冊印刷して以後増刷しないっていうのも困るけど。
作家の努力もなにも売れるべきぶんは売れてるわけでしょ。刷り過ぎたのが悪い。製本物流もろもろのコストが勿体無いってはなしなら電子にすればいい。