日本で日台合作布袋劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」が放送!【日本人の反応を見た台湾人の反応】

日台合作布袋劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』で日本人には理解しにくかった部分が台湾で紹介されていました。日本人に布袋劇が受け入れられるといいなと思う台湾人の反応をまとめました。
日台合作布袋劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』で日本人に立ちふさがる3つの壁
台湾伝統の布袋劇が日本のクリエイターとのコラボで制作される『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』がついに放送開始となりました。日本ではこれまでになかった滑らかな動きの人形劇に称賛の声が上がっていますが、布袋劇や武侠という日本人には馴染みがない文化のため、1話にして3つの壁が立ちふさがりました。これが分からないと内容を100%理解するのは不可能です。
○日本人は布袋劇にびっくり
『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』1話放送後、ツイッターには「#サンファン」「#TBF_P」という2つのハッシュタグが作られました。この日本では新しい芸術に興味を持った人が多かったようです。
○ハッシュタグ2つがトレンド入り
○日本人に立ちふさがる壁1:台湾語が分からない
布袋劇では重要キャラが登場するときに古詩の風格で作られた詩を吟じる「念白」が行われます。これは「出場詩」「定場詩」とも呼ばれており、ボスキャラの蔑天骸が登場するときに完全に台湾式で台湾語発音による「念白」が行われ、日本人には意味不明でした。これについて、公式や脚本の虚淵玄さんがツイッターでフォローを入れています。
○公式ツイッターの説明
【用語説明】「念白(ねんぱく)」とは、各登場人物のキャラクター性を表現する詩として用いられる「布袋戯」ならではの表現であり、大きな特徴の一つです。「定場詩(ていじょうし)」とも呼ばれます。 #サンファン pic.twitter.com/YJIj5Flx6v
— サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀公式 (@TBF_PR) 2016年7月8日
○虚淵玄さんのツイート
本来の布袋劇では重要キャラの登場時に必ず詩吟が入るのがお約束なのですが、ここはぜひ本場の韻律を味わっていただきたかったので、日本語訳は公式サイトの「keyword」にてフォローさせていただきます。 https://t.co/AxN4ECaEM5
— 虚淵玄 (@Butch_Gen) 2016年7月8日
公式サイトの用語解説ではキャラやストーリーの背景などについて細かく説明されており、念白の日本語訳も載せられています。
○蔑天骸の念白の日本語訳
○日本語に訳すと中二っぽい!?
○日本人に立ちふさがる壁2:名前が読めない
キャストリストにもキャラ名にはよみがなが付けられていないので、日本人にとってはまるで呪文のように分かりにくいようです。それが声で読まれたとしても漢字が想像しにくいため、ネットでよくある同じ音の言葉への置き換えが行われました。
○玄鬼宗=げんきしゅう
○げんきしゅう→
「元気衆とかいう小学生」
「元気臭」
○殤不患=しょうふかん
○しょうふかん→
「娼婦館」
渋い剣客のおっさんがこんなふうに呼ばれてると知ったら自刃ものです…。
○日本人に立ちふさがる壁3:武侠文化がわからない
台湾人であれば布袋劇を見たことがなくても金庸の小説などで武侠文化の世界観は理解しています。しかし、武侠文化特有の侠義、内力、秘笈、門派などという単語は日本人にはわからないものばかり。だから1話で殤不患が丹翡を内功で治療したシーンも日本人には魔法のように誤解されました。
※訳注:用語解説
・侠義:自らを顧みずに義侠心で正義を行うこと
・内力:武術の修行で気を練り、それを用いること。1話の治療のシーンはその治療への応用
・秘笈:武術の秘伝書的なもの
・門派:日本語でいう「流派」
○治癒法術も使えるとか万能過ぎる
「ファッ!?」「治癒魔法まで使えるのか」
日本の視聴者がちゃんと内容を理解するためには、公式サイトなどでお勉強しないといけないようです。
○グッスマの社長50回見る
1話を見るの50回目ぐらいだけど、面白かった。。。。#サンファン pic.twitter.com/YC2CaOswTT
— 安藝 貴範 (@akitakanori) 2016年7月8日
制作に関わっている「グッドスマイルカンパニー」の安藝社長は1話を50回見たそうです。
○円盤1巻は9月7日に発売
【パッケージ】BD&DVD第1巻 9月7日発売決定!完全生産限定版には本編シナリオブック完全版・オーディオコメンタリーなどの豪華特典!最新情報のまとめはこちら→https://t.co/J7AiyFuHPS #サンファン pic.twitter.com/aBnUSoFGIK
— サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀公式 (@TBF_PR) 2016年7月8日
BD&DVD第1巻 9月7日発売決定記事。台湾版については「台湾版公式サイト」をチェックしてください。
(°∀。)グッスマのフィギュアにも期待!
(゜д゜) こんなにグロいのアニメでも珍しいですよね…
台湾人の反応
- おいマミさんのことはよせ…
- これが成功すれば布袋劇のことを知りたい人が増えるかも!
- テンポ悪いかなと思ったけど、分からない人には考える時間が必要なのかも
- おい「日本語でおk」のマンガ描いたのは台湾人だぞw
- アメリカで「中国人形」とか「中国製人形が爆発」とか言われてて残念
あとストップモーションアニメだと思われてたり- ストップモーションアニメじゃないとわかってる人もいるはずだが…
見たのにアニメだとか特撮だとか言ってるやつがいるな。
- ストップモーションアニメじゃないとわかってる人もいるはずだが…
- もっと外国人に見てもらって台湾の芸術を楽しんでもらいたい
- セリフは日本語だけど詩が台湾らしさを残してるな、わからんだろうけど…
- 台湾らしさが残ってるのはいいな。
閃靈も台湾語で歌ってるから外国人にいっしょに歌ってほしい。
(訳注:閃靈は台湾のヘビメタバンドで、台湾文化を重視し、台湾語で歌っています。なお、閃靈は別にこの作品とは関わっていません)
- 脚本は愛の戦士虚淵、マミられるのは定番
- 手足切断と体爆発は布袋劇の定番だろ
- 霹靂と虚淵はどっちもキャラ殺しだからw
- 虚淵も霹靂ほどは殺してねえwww
- 布袋劇で死人が出るのは日常茶飯事だし
- 「出場詩」は雰囲気出てて感動した。
治療術できてもいいだろ。 - マミさん「死体に鞭打たないで」
- ねんどろ化のニュースはとっくに出てなかったか?
しかし値段が恐ろしいな… - 出場詩はそもそもみんな中二だろ
「半神半聖亦半仙」とかな
(訳注:霹靂布袋劇の主人公・素還真の出場詩です)- 素還真は三教を修めて魔界の武術までできるから
- 知ってるよ、まあかっこいいけどさw
ただ、もうちょっと謙虚さがあってもいいかなって… - 名前から出場詩まで中二だからなwww
- 治癒法術なんて『NARUTO』にもあっただろ
- ねんどろいど出してほしい
- グッスマが作るの待たなくても霹靂が自分で作るよw
- 霹靂的にはマミるのは敬意がある死に方だよな
- 爆発ばっかだからな
- 日本人は三国志には詳しいけど武侠小説のことは知らないからな。もっと武侠小説を読むべき!
- 俺もげんきしゅうって聞いて「元気臭」だと思ったわw
- 俺日本語版見たけどどこに台湾語があった?
- 蔑天骸が登場するときに台湾語が使われてただろ、見直してこい
- 台湾版はセブンで買えるぞ
- 出場詩が台湾語で読まれてた
- 念白は台湾語だったぞおっさん
- 国によって風習は違うから、こういう文化を入り口にして、時間をかけて理解してもらいたい。
あと布袋劇ももっと盛り上がってほしい。 - 東離劍は台湾語翻訳は無理。
台湾語版は変だぞ。- でも台湾語版あるし
- 台湾語版は霹靂っぽくなってるだけだ。
それに台湾語のはセリフがでかくて澤野の神BGMが聞こえねえ。 - 日本語、台湾語、中国語の3バージョンあるぞ
- 布袋劇はそもそも台湾語でしょ、それにこれ霹靂が作ってるんだし
- 霹靂布袋劇をいつも見てる人間から言わせてもらうと、日本語のやつはしゃべりが早すぎて独特の雰囲気がない
- 鬼覺神知(訳注:霹靂布袋劇の悪役で、わりとえげつない殺し方をするキャラ)に比べれば首チョンパとかまだましだわ…
- 娼婦館ワロタwww
- 治療術…
あれは魔力補給ってことで理解できないかな? - よく考えたら登場の時のやつはそもそも中二だな
- 霹靂は中二の極致w
- 武侠の内力は『NARUTO』のチャクラに近いと思うけど
- 私もチャクラで説明すれば日本人もわかりやすいと思う
- 治療の部分の見解だけど間違いがあったら直してくれ。
武侠小説では人間の体には気脈が流れていて、それが滞ると体に問題が出る。作中で丹翡は攻撃を受けてその気脈が塞がったために、時間がたつごとに症状が重くなって気絶してしまった。それを治すには何種類かあって、自分自身が気を巡らせて散らす方法、これは多くの作品で後遺症が残ってる。次に機縁(訳注:仏法などを学んで救いを得ること)によって散らす。でも作用が強すぎたり時に狂ったりする。最後に1話でやってたように他の人に気の流れを戻してもらう。これが一番安全。ただ、キャラによって気の正邪や陰陽の違いから逆効果になることもある。 - マミさんにお友達ができた
- この時代に布袋劇が日本に進出するとは思わなかった。布袋劇に慣れっこの台湾人に、初めて布袋劇を見る日本人のような驚きはないわな。日本人は三国志や西遊記が好きなんだから布袋劇だって理解してくれるだろう。

65 件のコメントがあります
布袋の中には爆発物が詰まっているのか
中国版ツバサクロニクルだと思った
昔見たNHKの人形劇三国志も布袋劇で合ってるのかな?あれとは根本的に違うんだろうか?
あれは人形そのものは文楽からの流れだから布袋劇とは別物だろう
辻村ジュサブローの人形は、まさに文楽の流れって感じだった
こういうのだよ。異文化を感じられて凄くいいね
登場時にキャッチフレーズが出るなんてかっこいいじゃん
今川Gロボはこの辺からインスパイアされてたのか
マジレスだが、戦場という乱戦で武功を上げる以上、
名乗りを上げるのは基本必須だ。
あの人武侠物好きだからそうだろうね
う~ん…三国志とはちょっと違うような気も…
ひょっこりひょうたん島と三国志以来の人形劇で珍しいから見てみたけど、
こんな由来だったんだな
ドリフ版西遊記『飛べ!孫悟空』は見てないのか?
所々の動きが人形劇三国志を彷彿とさせてたよ。
2話も面白かった。
今後に期待。
かなり良かったんだけど、どうしても気になってしまったのが口の動きがほとんど無いこと
(アップではよく見ると少し動いている)
もう少し口の動きを大きくしたほうがいいと思うのだが
いや、勿体ぶった言い方しただけで治癒魔法って言ったのは伝わってないわけじゃないから
日本では内功っつって漫画とかゲームでも普通に出るんで
そもそも日本でも似たようなのは古流柔術とかにもあるし
FFシリーズでもチャクラで回復は常連
これこれ
これこれ2
布袋ってホテイ?
>体爆発は布袋劇の定番
サヨナラ!(爆発)
元々渋い人形劇って日本でもずっとNHK教育でやってたから
土壌はあるよ
※でも爆発はしてなかった
昔もこんなんやってたよな
プリンプリン物語とか
つい最近も三銃士やホームズをやってたわけだが
お前ら、絶対この番組見てないだろ・・・
ホームズは2話位見たから(震え)
プリンプリンなつかしい~
自分は「ひげよさらば」をもう一度見たいなあ
布袋劇を日本人が理解なんて遠い話だな
自分も含めて、まず「布袋」が読めないw
おいおい、七福神の一人で水墨画の題材にもなってるだろ
日本で使わない漢字だって旁で読めるものがほとんどだし、漢文習ってる中高生なら念白の2割くらいは意味わかれよ
「念白」という日本語はないけど、「念」や「白」の意味知ってれば、見当つくだろ
ゆとり世代にもほどがあるぞ。。。。
布袋寅泰に謝ってこいw
馴染みが無いとか書かれてるけど武侠については随分前からゲームなどで世界観が広まってるし
NHK人形劇見て育った者からすれば違和感など無いと思う
あと「言葉が解らない」とあるけど『十二国記』とか普通に楽しめてたので
その辺りは時間の問題じゃないかと
>202115
布袋(ほてい)くらい七福神の話に触れれば小学生でも読めるだろに
え?爆発すんの? サヨナラ (ちゅどーーーん) みたいな感じ? w
武侠文化がわからないって言われてるけど
水滸伝の世界観って感じでおkなんじゃないの?
まぁあれよりはもちっとファンタジー風味が強い感じだけどな、術とかさ
中二的には、むしろ詩は翻訳しない方がいい
まぁ脚本虚淵玄オリジナルですから多少は・・・ね?
氣孔みたいなもんというか、そのものじゃないの?治癒魔法の件は分かってて言ってるだけだよな
寄りの構図が多いから、できるだけ大きい画面で見た方がいいね。
>・内力:武術の修行で気を練り、それを用いること。1話の治療のシーンはその治療への応用
それは内功、内力はその源で気そのもの 内功は内力の運用法または鍛錬法
内傷は主に内力の損傷、臓器の損傷、内力で傷つけられた傷は内功あるいは特別な薬酒、霊芝
などで回復させる
「ぷーたいし」のような台湾独自の人形劇文化が(初めてじゃないけど)日本で
お披露目になったことは意義深い。どこの国も自国の独自色が強い文化を
他国に紹介したいはず。だけど、実際はTVゲームなんかじゃフィンランドやドイツで製作
されたはずなのにアメリカが舞台っていう作品が多い。
それでは物足りない。みんなもっと自国の文化を海外に紹介してよいはずだ。
移民を受け入れるなどといったことより娯楽文化で交流することの方が正しい「国際化」
だと思うのだがなあ。
これ凄く面白いよね。
今期見てるのは、これと甘々と稲妻だけだわ。
もともと人形が好きなんで見だしたけれど、話もわりと王道っぽくて分かりやすくて好き。
ねんどろもいいけど、1/6ドールサイズでキャラクタードール出さないかな
是非、がしがしポーズ取れるボディで出してほしい。
日本語でおk
封神演義とか武侠はどうしても馴染まないんだよなぁ
個人的には厨二系や異能系じゃなくて
日本人が好きな古典や昔の話
春秋や史記とかやってほしいものだ
それでは客がつかめない上に川本喜八郎先生がもういないという現実
日本も里見八犬伝の人形劇とかあったよね。
やっぱ今の人形劇はエフェクトを付けないと絵が地味になって駄目なのかもなー
アニメだ特撮だと言われたくないって台湾人は書いてたけど真っ先にアニメっぽい、特撮っぽいと思ったな
どっちも日本のほうが馴染みあるからこれがテレビ布袋劇文化と言われてもなんか馴染みにくいなー
じゃあアニメと特撮見るかってなる
あと思ってた人形劇がNHKのあの感じだったから違和感凄い、慣れだろうけどさ
でもとりあえず最後まで見ていくよ
霊剣山は中国人の内輪なので意味不明だったが、これはそういった意味不明さがなかったのは評価できる点
ただこれが「流行る」ことはないと思う。
そこまでのインパクトや話題性は感じない。
だけど新たな試みの第一歩としては順調なんじゃね?
NHKの新三銃士とかと比較すると、正直20年くらい先行ってる。
CGが目を引くけど、アナログ部分の細やかさがとにかくすごいわ。
このシーンどうやって作った?って場面だらけだ。
プリンセス・プリンプリン思い出したw
ん?と思ってヒロインのコスプレ検索したら御伽ねこむが台湾のイベントで披露してたわ。たぶん話題になる前
人形劇=退屈ってイメージ強いからスルーしてたわ
今度見てみようかな
確かに違和感はあるが1話は結構面白かった
なるほど ねんどろいどが
動いて 首飛ばされて
話が進んでいく訳ね
この技術で『FSS』をやって欲しい。
こういうのの礎はサンダーバードなんでしょうか?
スーパーマリオネーションはまた別の技法だね。
それぞれの国に人形劇の伝統があって、そこから発展してそれぞれの国ごとに生まれたのが
スーパーマリオネーションであり人形劇三国志であり、霹靂布袋劇なわけだ。
なるほどー(^o^)
殤不患
殤の意味は未成年の年齢で死ぬのこと=早死に【はやじに】、夭逝【よう せつ】:若くして死ぬこと。
不の意味は”ない”です、つまり、否定する意を表す
患の意味は困難や禍(わざわい)などが降り掛かる
三字合わせて、「死が降り掛からない」、「死ぬのが難しです。」
ちなみに、ショウフカンは漢字の音読み
殤不患の中国語は「サン ブ ファン」と読んでいる
(日本語は難し>_<)
解説有難う!
今、日本のTVでの再放送を観ています
スピード感も良かったし、指の動きの細やかさが特に良かった
今日も元気そう・・・顔見えないけどw
日本アニメと変わらないキャラデザインの一人之下より、こっちの方がずっといい。
くそ面白い
見ている人は少ないが確実に評価は高い
おそるべし台湾。おそろしい子。オモシロイ
中華圏の剣士は剣からビームが出て半人前。
剣を分身させて飛ばせるようになって、それに乗って移動できるように
なってやっと一人前って感じがあるw