日本のマンガ家が「出版社との契約書をチェックしないことが信頼関係?」と問題提起!!【台湾人の反応】

漫画家のヤマザキマリ先生の「単行本発売時などに出版社とどのように契約を交わすのか、それにどのような問題があるのか」を指摘したツイートが台湾でも紹介されていました。クリエイターにとってより良い環境を望むヤマザキ先生のツイートを見た台湾人の反応をまとめました。
マンガ家が契約をチェックするのが制限される日本的な出版業界の風土
『テルマエ・ロマエ』の実写映画は58億円の収益をあげましたが、原作者のヤマザキマリ先生にはわずか100万円の原作使用料しか支払われませんでした。ツイッターでもよく「クリエイターの契約問題」が話題になっていますが、ヤマザキ先生はそのような経験をふまえ、欧米に比べてあまりにもあやふやな日本の契約システムについて問題を提起してます。
○『テルマエ・ロマエ』全6巻 ヤマザキマリ
○阿部寛さん主演の実写版『テルマエ・ロマエ』
○漫画家が単行本発売時に交わす契約書について
“「後になって問題提起をする以前に契約書の内容をしっかり確認しておかなかったあんたが悪い」と数年前の炎上問題発生後、私は周りの人達から激しく責められました。”
契約書というのは何度も確認して全ての項目について了解している必要があります。当時ヤマザキ先生も何度も契約書を読みなおして、不明な箇所は編集者に確認していました。
“例えば「2次使用」とは何かという問いには「ガチャポンとかそういうのです」という答えを貰っていました。その他諸々含まれている事は作品がヒットする前だったので多分編集者も知らなかったのかもしれません。2次使用はとても広い範囲を意味していて、内訳を知ったのは弁護士を介してでした”
“漫画家というのは漫画を描くのが仕事であって、いちいち契約書の確認に何日も費やしたりお金の計算をしたり、支払い交渉をするのが商売ではありません、むしろそういうのが苦手な人が多いはずです。だから私はその仕事が専門の弁護士や会計士に金銭面でのやりとりをおまかせすることにしたのです”
“それを知った担当者から、何故弁護士なんか雇ったのか、漫画家と編集者というのは信頼を置き合う関係でずっと今まできているんだぞ、と失意を打ち明けられ、とても困りました。なぜならそんな言い訳は合理的な理念の根付いた外国に暮らす外国人の私の家族には死んでも通用しないからです”
(ヤマザキ先生のご主人はイタリア人です)
“映画の製作委員会とは何なのか、何故漫画家は蚊帳の外におかれるのか、著作料についても最初から説得力のある説明さえしてもらえたらそれで良かったのです。でも一番ショックだったのは、なぜあんな騒ぎを起こしてくれたんだ、漫画を描く環境を奪われたらどうするんだ、と同業者に言われた事です”
“モノを創る、表現するという商売は漫画を含め今や日本経済を支える1大ビジネスのひとつです。本来なら、契約や交渉も漫画家と依頼主や編集者のみのやりとりではなく、風通しのよい関係を保つためにも、フェアな立ち位置で交渉を取り持つ専門家の存在が当たり前になればいいのにと思うのでした”
いくら実写化が流行っても、原作者にほとんどお金が入らないのはフェアではありませんよね。このような契約に対する日本の風土は、クリエイターにとってはあまりに不利です…。
台湾人の反応
- 確かに不利な感じだよねQAQ
- こういう契約上の問題よりも、いつも徹夜を強いられながら収入が低いアニメーターの悲惨さのほうが重要だよ。
- 社会の習慣っていうのは前代の人間が作ったものだけど、そうやって決められたものによって圧迫されてしまう業種の人もいるよな。
- 創作する側がこういう立場におかれているのが一番問題なのに、先生のほうを問題視する同業者ってなんなの?
- こんなやり方してたらクリエイターだって仕事したくなくなるだろ?
なんで一番苦労している人より編集側のこと考えなくちゃいけないんだよ… - 受け取ったのが100万だったとしても契約でそうなってたなら文句いう筋合いないだろ?
- 契約のときに確認しようとしたら圧力かけられたんだよ…
- どこの出版社かしらんけど、作者が著作権を渡さなかったらどうやって金稼ぐんだ
- 台湾も似てるところあるな
社会システムに問題があって
統治者へ疑問を覚えるようになるなんて
どこのディストピアだよ…

50 件のコメントがあります
ちなみにコミックビーム・エンターブレインの親会社はKADOKAWAです。
つまり角川が悪い。
角川だけじゃなく講談社や小学館も契約問題起こしてるよね
無担保の信頼関係なんて裏切られることを許容してるか、いつでも切り捨てるつもりかのどちらかだから
なんの負い目も感じなくて良いのにね
この契約って業務委託だろ?
奴隷以下にしか思っとらんよ
おまかせで楽できるメリットがあるから一長一短
ほとんどの人は制作で手一杯だろうし
だって出版社の編集者なんて、学歴だけが取り柄のクリエイターの上がりを美味しく頂く寄生虫みたいな輩でしょ?そんな奴らが自分達のやりたい放題が許されなくなる契約なんて交わすわけがないわw
そういう編集者が成り上がって出版社の幹部になり、会社ぐるみで著作者の上前をはねまくるんだな。
プロ野球の年棒のように代理人交渉制度を導入すべき
信頼関係とは情弱を騙すためにあるシステムだよ
信頼関係(一方的)だからね
恥ずべき習慣だよ
私の信頼を無下にするのか!っていいながらあんたが一番信用してくれてないやんww
てやつだな
まさか大ヒットするとは思わなかったからだろう
邦画なんて滅多に当たるもんじゃなし予算も低い
テルマエ2も映画化になったけど、あれの原作使用料が100万だったのならそりゃ問題だと思うがどうせ1の方なんだろ?
「非難する同業者」は飼い慣らされ洗脳された奴隷だな
こうして勝手に「それがルールだから!」ってなぜか自分たちに不利な状況を維持してくれようとする、搾取側からしたらありがたい存在
ただ日本はエージェント契約を結んでるわけでもないのに編集者に資料持って来さしたりアイディア出さしたりしてるからな
日本の慣習でやってるだけでこれは編集の仕事じゃないし
実際、かつて契約を持ち出した漫画家が一方で資料アイデイアは現状のままを主張したことがある
クリエーター側もぬるま湯でやってきたからな、困る人のほうが多い気がする
まぁ議論する時期にきたということなんでしょうな
結局、出版業界なんてのはヤクザな世界だからね。
書面上は出版側に寄っていても、書面外の部分では完全に漫画家が(特にヒット出したことある作家)主導権を握りっぱなしで〆切ぶっちスレスレだったりで、全体で見ればバランスは取れてたんよ。
最近の問題は、漫画家側までお行儀よくなってしまって、出版社と同じ土俵でイニシアチブ取りたがるからアンバランスになってしまうんだよね。
(漫画家が行儀よくしなきゃいけなくなったのは、ネットの発達のせいだろう)
SHIROBAKOって大嘘だったんだな。
シロバコで原作の著作料などの会話はなかったけど?
どこらへんが大嘘??
大小関係なく契約の話になる場合、
専門家についてきて貰って意見を聞く風潮になりそうだよな。
本来これが正しいことで、今までが無防備すぎたことなんだが。
SHIROBAKOの漫画家は大御所だから扱いは良い
SHIROBAKO見てても信頼関係で契約軽視の場面が多々見受けられる
アホだよあれ
これってアジア全般にある義理人情が仕事に絡んできたりしてたのが、今でも業界に残ってるからなんだろう
弁護士絡んだら信頼関係がなくなるってのは分かるけど、変えていかないといけないなぁ
アニメクリエーターなんかも賃金低すぎてむごい
そもそもアニメーターって賃金じゃないしね~
あくまでもあれは報酬だから
漫画家は騙されんように著作権の知識を養うべき
ガッシュの作者もビジネス著作権検定の取得を推奨している
映画館なんて滅多に行かない俺も珍しくテルマエ見に行ったからなあ。
文句言うなら映画化の話し蹴って他へ話し持っていけばいい。他があのクオリティで出来るか分からんが。
不満があったら編集と交渉という手もあるんだよね
出版社も売れっ子作家には弱いし意外と要求通ったりする
弁護士は交渉決裂してからかな日本の場合
無いよ
ん?著作権うんぬんはよくわからんが、映画ヒットすれば、漫画も売れて結果的に作者の懐に入るもんじゃないのかな?
そうそう。
「有名にしてやったんだから喜べよ社畜。てめーは黙って書いてりゃ良いんだよ」
これが世界に誇る 日本流
そうそう。
「契約?まあ、別にいいですけどね。で、いつになったら次の作品書いてくれるんです?短編だけでも上げてくれませんかね。
もちろん、絶対に売れるんでしょうね?商売なんでね、売れなかったら責任取ってくれますか?
こっちは売れなかったら責任取らされて首が飛ぶんですわwwwwwwwwwwww
契約どうします?」
これが世界に誇る日本流
問題は1番儲かるのが本の売り上げって事じゃないかな
その他は広告費のようなもの+オマケ収入みたいになるから重要度が低い
そこに金と時間かけてペイ出来るかってのも出てくるし難しい問題
マンガはいらないわ。ルシウスが驚いていることって、銭湯に行ったことのある日本人は驚かないことばかり。風呂とトイレの宣伝じゃないの? 飽きさせないように、ずっと謎のイタリア人歌手の歌が流れていたり、B級映画的な演出があったりと、創意工夫と映像で何とかって感じ。マンガは絵もリアルすぎて、好みではないしね。
本人も言ってるように、漫画家はそういうことが苦手。
反発している漫画家も、つまりは弁護士を頼むことさえできないほどに苦手なんだよ、ってこと。
だから、漫画家の協会が一括して処理すべき問題だと思う。
漫画家ギルドが必要なのだ。
商業誌は1P最低いくら、単行本の印税は10%、映画・TV・ゲーム・パチンコetc化のときの取り分は最低いくら、と。
イギリスのギルドって、アマがレンガ積みするのにも文句を言うとか。
チャーチルが趣味でレンガ積みしていたらネジコマれたとか。
政治家らしくチャーチルがギルドに加入することで解決したそうだ。
いい歳して常識ないのを公開して楽しいんかね……
ブラよろ佐藤も『精査した後に契約内容に文句』つけたりしてるし、自分のアホさ加減を晒して同情引くのは『漫画描く(考えるワケではない)しか能が有りません』って自虐?
※も変な擁護あるけど、売れっ子でマトモな人間はこんな馬鹿な主張しないし、実際その手の発言している人間にアドバイスしている現状を理解してないんだろうか
派遣と何が違うのか良くわからん(´・ω・`)
角川はアニメ漫画界の癌
小学館は単純に漫画分野はやる気が無い
集英社はノベルズに駄目な編集人材が島流しされてる
出来高制にしたほうがいいね
つーかさ、いまだに既存の出版社通す必要性あるの?
(後からはぶられる、イジメ、邪魔されるとか?)
マネージメント、編集のレベルと、製本(まーこれ以外にも工程はあるけど)とか
これ以外でも個人レベルでも可能なインフラ状況は構築されつつあるやん。
もしくは漫画家の集まりで労働組合作って出版社つくるとかさ。
さすがに著作権料5%-10%の取り分って酷すぎる、
95%も持ってくとか欧米の植民地とおなじやん
つか、これ20年くらい前からいってるような・・・・・・
信頼関係があったら弁護士なんてつけないはずだ・・・って、それ口に出しちゃうのがすごいね
本当に信頼関係があると思っていたのにショック!っていうピュアな気持ちだったら相手を詰る前に自分たちに何が足りなかったのか振り返るはず
全く思い当たるフシが無いとでも言うんだろうか
世の中、宣伝とイメージ戦略で、どれだけ平凡なアイドルが売れてるんだか・・・
そういう意味で、出版社はかなり大事。
金に関する面と、一般の会社でもある社員=家族みたいな「内と外」がなぁなぁだから、サービ残業やら付き合いと情が仕事に直結するなんて昔ながらの慣習が、業界に残ってるんだろう。
利益と情は別モノ。がグローバル化した世界の中の日本の現実だから、編集側の人も考え直して欲しい。
双方が売れないと思ってるから100万円で契約しただけ
作者の思惑「全く売れなくても100万円貰える」
出版の思惑「こういう駄作も100や1000出したら売れるのも出てくるからペイ出来る」
その結果1000分の1の確率で売れた作者が発狂してるだけ
単なるアホ
じゃあ売れたときに追加ボーナス出せばいいだろアホ
それやってたら他の売れない作品を出せないだろカス
> 契約や交渉も漫画家と依頼主や編集者のみのやりとりではなく、
> 風通しのよい関係を保つためにも、フェアな立ち位置で交渉を
> 取り持つ専門家の存在が当たり前になればいいのにと思うのでした
これは、正論だろう。
日本にブラック企業が多いのもこういう文化が根付いていないからじゃないかね。
ずるがしこい出版社
信頼関係を口にするなら作者に相当の対価を払って相手に不満をいだかせるな
変に出版社の肩持つような奴は意味が分からない
会社関係者でもあるまいし
アニメ化して人気が出れば漫画も売れるからと
江川達也は契約金1回ポッキリで承諾したと業界関係者の話を聞いた事がある
可哀想な子門真人
毎日毎日僕らは鉄板のぉ♪
俺の友達も編集から口頭で言われてた印税より契約書に書いてある印税が少なくなってて激怒してた
そりゃ次々と作家がいなくなるのも当たり前だな
逆らったら他の雑誌でも生きていけなくしてやる!って言いだす編集もいるらしいしな
小学館はビックリするぐらい原稿料上がらないけど その方便として「高橋留美子先生は
この額で納得してる。お前がそんなにもらうなんて厚かましい」みたいな手も使ってる(た)しな
本人は「私はそんな事言ってない!」って利用された事に凄く怒ったらしいが
「俺に汚いパンツで日本に帰れというのか」と激怒して
編集者にパンツを洗わせた作家もいたんだよね。
そんなの編集の仕事じゃないって怒りたかったろうな。