日本の「痛タクシー会社が倒産」するのを見た台湾人の分析

痛タクシーでニュースにもなった北海道のタクシー会社「長栄交通」が倒産したというニュースが台湾でも紹介されていました。一般の人は逆に乗りたくなくなるのでは?と話し合う台湾人の反応をまとめました。
「オタク経済崩壊」痛タクシーの会社が倒産 一般の人は乗る勇気がないから?
北海道札幌市のタクシー会社「長栄交通」は、数十台の「痛タクシー」で世間の注目を集めました。人気アニメとコラボした痛タクシーで、自社を宣伝しオタク経済に新しい活路を見出そうとしたのです。しかし、先日、突然破産を申請しました。もしかして、痛タクシーは少数のオタクを惹きつける代わりに、多くの一般顧客を失ってしまったのでしょうか?
長栄交通は札幌中に痛タクシーを走らせるという野心を持っていました
長栄交通は、2億5396万円の負債を抱え、10月30日付けで破産開始宣告をされました。2003年に開業したこの会社は、2年前車体にアニメのキャラクターをラッピングした「痛タクシー」でオタクの熱い注目を集めたのですが、それでも会社を支えることはできなかったようです。
2年前には北海道新聞にも載りました!
倒産の原因は、もしかしてアニメのキャラクターがラッピングされていることで、一般の人がタクシーだと気づかなかった、もしくは気づいても乗る勇気がなかったからではないのでしょうか? 下の写真のタクシーを見てください。手を上げてこのタクシーを止めようと思いますか?
今年7月放送の北海道ご当地アイドルアニメ『フランチェスカ』
北海道特産娘リトルベリーズ
去年、聖地巡礼ブームを巻き起こした『魔法少女まどか☆マギカ』の痛タクシー
札幌の「エヴァンゲリオン展」宣伝カー
長栄交通はすでに札幌地方裁判所から破産処理開始宣告を受けており、オフィシャルサイトも閉鎖されていて、今は少数のネット民が撮ったオフィシャルサイトの姿が残っているだけです。オタク経済は本当に毎回成功するとは限らないんですね!
タクシー会社のページには見えませんよね?
これらのタクシーの80%は弁済に充てられる運命となるのは間逃れないでしょうが、目利きの「オタク」の目に止まれば、もしかしたらこれらの痛タクシーが復活する日があるかもしれません。
台湾人の反応
- 経営方針がめちゃくちゃだね。タクシーの主な客は地元の婦人や商談に来たような会社員で、その次が観光客なんだよ。オタクは家から出ないで好きなコトやってるってことも分からないの? お客さん層のニーズが読めなかったんだから、破産して当然だよ。
- 主要メディアの影響でいわゆるオタクが外に出ない人種だって思っているんだったら、それは間違ってるよ。実際、日本のオタクがイベントに参加するときのアクティブさには驚かされるくらいだよ。急ぐときは買ったものを守るためにタクシーに乗るのはよくあること。日本にはこれとは別に「ひきこもり」というさっき行った外に出たがらない人を指す言葉があるよ。オタクと引きこもりは重なる部分も多いけど、全く同じじゃないよ。
長栄交通の運営方針については、この文章じゃ情報量が少なすぎて、私は多く語れないな。 - 誰が家にいて外出しないって〜 = = アニメって、日本ではニートだけが見てるってこと???
オタクとニートは区別しなきゃ。 - でも、この結果を見ると、会社が打ち出した「痛タクシー」企画が会社の負債を生み、破産に至ったんじゃないかなあ。これは事実だよ。
- 下のほうにあるコメントを見てよ。
2012年の営業利益は7億円にまで達しているけど、これまでの円高と痛車文化の後退で、今年3月の負債が4000万円になってしまったんだ。社長はこれを何とかしようとさらに設備投資をしたんだけど、その結果、借入金の負担が大きくなって、赤字が続いたから破産したんだよ。 - これはニーズが読めなかったかどうかとは関係ないよ。そうじゃなきゃどうして7億円の営業利益をあげられるんだい?
- 主要メディアの影響でいわゆるオタクが外に出ない人種だって思っているんだったら、それは間違ってるよ。実際、日本のオタクがイベントに参加するときのアクティブさには驚かされるくらいだよ。急ぐときは買ったものを守るためにタクシーに乗るのはよくあること。日本にはこれとは別に「ひきこもり」というさっき行った外に出たがらない人を指す言葉があるよ。オタクと引きこもりは重なる部分も多いけど、全く同じじゃないよ。
- 誰もが二次元の美しさが分かるわけじゃない。
- 方向を間違えたね。豪華にホテル風、もしくはスター風にすべきだったよ。
- 2012年の営業利益は7億円にまで達しているけど、これまでの円高と痛車文化の後退で、今年3月の負債が4000万円になってしまったんだ。社長はこれを何とかしようとさらに設備投資をしたんだけど、その結果借入金の負担が大きくなって、赤字が続いたから破産したんだよ。
- 問題は「タクシーに乗る」こと自体がとてもお金のかかることなんだ。日本の経済はだんだんと冷え込んできていて、みんな消費を抑えている中でタクシーに乗ろうとする人はだんだんと少なくなってきてるよ。
- タクシーとアニメをコラボさせるなんてこと自体が失敗なんだよ……
移動するときにまでオタクな手段を選びたい人は少ないよ。
それに、タクシーは安くないし= = - こういう2次元のタクシーには乗りたくないな。3次元だったらいいけど。
- あそこはオタクの集まるところじゃないみたいだよね。それにオタクは2次元に全部つぎ込んでるし。(3次元はとっとと出て行け!)
- アニメオタクだけど、こういうタクシーに乗る勇気はないなあ…
- 自分の趣味を隠す必要はないだろうw
- こういう話題は一時的なもので、燃えるのも早ければ消えるのも早いよ。
これだったら、普通のタクシーに何台かに1台「レア版」を紛れさせて、運良く乗ったお客にプレゼントをあげたりしたほうがいいよ。ガチャガチャみたいに中身はそれほどでもないけど、それでも頑張って引き当てようとこの会社を選ぶ人も出てくるだろうし。
たくさんのタクシーをラッピングするなんて、アニメが終わったあと人気が一気に落ちるってことを考えなかったのかなあ。ラッピングを変えるだけでいくらかかるかわからないよ。この会社の社長、衝動的すぎるよ。 - 私の好きなアニメがなかった。こんな萌車興味ないよ〜。
44 件のコメントがあります
当たり前だw
こうなるのは火を見るより明らかだよなw
こういうのは見る人が慣れてしまえば広告としてのインパクトは下がる。となると、高い広告料を払う企業もなくなってくるわな。しょせん水もの。
社運かけてたならデザイナーに依頼してヲタク要素をもう少しオブラートに包んだカッコいい痛車にしたらよかった
ピカピカのラリー仕様車も痛いと思うのは私だけか・・・w
痛車にしなくても過疎地のタクシー会社でそもそも経営危機だった可能性もあるからなんとも
起死回生を狙ったけど思ったほど効果がなかったって方が正しいんじゃないかな
流石の俺でもこれは乗りたくないわ
アイデアと実行力は賞賛していいと思う。
ただ運用は1,2台に留め
観光や結婚式場への送迎などをメインにすれば
ノリで乗ってくれる客は絶対居たと思うよ。
痛車で売り上げアップを図るのではなく
広告車両という位置付けでやれば成功しただろう。
内情は知らんけど、バカ息子が継いだ果ての結果とかじゃないよね?w
原因は規制緩和とMKの札幌進出だよ。中小の雲助はどこも崖っぷち。
運転手は普通のおっちゃんなんでしょ?ユーザーと話がかみ合わないwww
そもそもこれ系が好きな人は自分の車を改造するのでは
まぁ、流してたらタクシーと認識できない可能性はあるかもしれないけど。
都内なら、ドライバーまでが激烈にオタってるわけじゃないだろうし、タクシー探しててそれが来たら普通に拾うし、痛車だからといってわざわざ避けるまでしないかな。自分はね。
もしドライバーも車に比例していたとしても、後日話題にするかなw
てことで、原因は車の外装だけにあったとは思えない。
これ、
わざわざ痛車だからと指定して配車を依頼するユーザーがどれだけいるか?
普通は近くにいて早く来ればなんでもいいんじゃね?
アホすぎワロタwwwww
ニート集めて会社作って即行で倒産させるアホと同レベルのアホだわwwwwwwww
あったなぁ~そんな事w
きっとオタク事情をよく分かってないおじさん達が
最近オタクを相手にした商売で成功したって話を知って
安易に考えた結果なんだろうな
まあ倒産して当然だ
広告ラッピングだったら、アニメじゃなくてイオンのトップバリューの野菜とかでもいいじゃん。ていうかそういう電車見たことある。名古屋の名城線で。
まず運転手を探すのが大変そう
好奇心で1回乗ってみようと思う客はいても
自分が運転して1日中乗っていたいような人はいないでしょw
タクシーに見えないから街を走ってても誰も手を挙げないだろうし
これは長栄海運に助けて下さいとは言えんな・・
こういうのは聖地巡礼のコースとかその周辺のレンタカー専用でいいんだよ。
イニシャルDの聖地巡礼で衣装と86をレンタカーするのと同様にな。
「痛車人気なのかwじゃあタクシーでw」とか発想が稚拙すぎる
内装をやんないから・・・
普通の人は乗りたくないし、ヲタは見たい・撮りたいだから結局誰も乗らないって事になる
公共の場を愚劣なイラストで汚したんだ。
天罰である。
近付きたくもないわ、馬鹿じゃないの?
引きこもりがタクシーを使うとな?
アクティブなオタクはいるだろうけど、総じてオタクは「タクシー乗るくらいならその金でグッズ買う」方に走ると思うので、まず乗らないだろ。
もちろん一般人は避けるだろうし。
ヲタク=アニメ(二次元)
と言う構図は根強いな。
アイドルヲタとか鉄ヲタとか有るんだけど・・・。
ターゲット層が多い地域なら、メイドカフェみたいに生き残れるんだろうけど・・・まぁ、タクシーじゃ話のネタに一回・・・程度で終わりだな。アニメは好きだけど、痛車になるキャラクター(物語)って、あまり好きなの無いし、それについて語られてもウザイだけって気もするわw
写真は撮られると思うけど、それだけだよね
外側見れれば満足というか、中に乗ったら見えないから乗らないって感じじゃね
オタクを狙い撃ちにするにしてもアキバとかじゃないと無理だろ・・・
痛タクシーにしないで、タクシーのラッピング広告としてやればよかった。
こんな恥ずかしい文化を世界に発信する日本。
なんでこうも頭悪いんでしょう。先行き心配だ。
東京でやった方が需要ありそうだったのに。
運ちゃんがお互いにキャラ名で呼び合う姿を想像したんだが・・・
一般人どころかオタも避けるだろ
延命で外装の広告を実行しただけだからな
利用者より広告主目当てだしw
せめてポケモンかドラえもんぐらいにしとけば・・・
意外と批判されててびっくりした。
えっとですね。これ自体は増収増益に間違いなく一役買いました。
というのも、札幌はもともと交通機関のラッピング広告が盛んで、札幌市電(路面電車)は全面ラッピング広告を展開しての運行が常態化していますし、札幌市営地下鉄も車両のラッピングを行うことがあります。
また、タクシー業界でもホルスタイン柄のタクシーや、最近ではファイターズの全面ラッピングなど、車両をラッピングして運行することへの抵抗は殆どないといってよい状態にあります。
そんななかでの萌えキャラコラボ。
実際に何億もの収益を上げ、増収増益となりましたが、企業としてもあまり大きな会社ではないこともあり、元々が赤字続きだった状態から更なる借入は厳しかったらしく、このような結果と相成った模様です。
なので痛タクシーのアイディア自体は成功だったんですよ。「起死回生の一手は遅きに失した」というところでして、あまりこの努力自体を批判して欲しくはないなー、と。札幌の一市民である私個人としては、そう思うところのお話でした。
先取りしすぎた感がぱねぇ。
タイトル見て「これは札幌の話かな?」と思って開いたら札幌の話だったwww
やっぱり潰れたんか
>>101324さん
なるほど。
この手のニュースを見るとその場の文面だけで「馬鹿だ」と判断する人も多いけど、
実情はそこまで馬鹿なことやってるわけじゃないって場合も多そうだね。
自分も最初「頭悪いな」と思ってしまったが、あんまり断片的な情報で物事判断しないよう注意したいと思った。
そもそもマイナス効果しかならないならとっくに止めてそうだし
元より博打をうつ必要があるような内容の企画じゃないね
痛い絵じゃなくて、もっとデザイン性のあるオシャレなイラストとかだったら、
乗りたいと思うけどな。
それに乗ったら幸せになれるとか、そういう噂を振りまいて。
これが配車で来て
葬儀場に行くのは勇気がいる
2016年1月現在、岐阜県多治見市ではまだ痛タクが走っておりますよ
そういえば静岡県浜松市でもご当地アニメの痛タクシーがあったようだけど、
まだあるんかな?